フィッシャー(Edwin Fischer)(読み)ふぃっしゃー(英語表記)Edwin Fischer

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フィッシャー(Edwin Fischer)
ふぃっしゃー
Edwin Fischer
(1886―1960)

スイスのピアノ奏者。生地バーゼルの音楽院で学んだのちベルリン留学バッハからロマン派に至るドイツ音楽をレパートリーとして独奏活動に入る。1926年リューベック音楽協会の、28年ミュンヘン・バッハ協会の指揮者になって指揮活動も始め、ベルリンにフィッシャー室内管弦楽団を組織、ヨーロッパ各地に演奏旅行をして名声を高めた。31年A・シュナーベルの後任としてベルリン音楽大学教授となる。42年スイスに帰国、ルツェルン音楽祭の主要メンバーとして活動した。豊かな情感と確固たる構成力の結び付いた独特のバッハ、モーツァルトを聞かせた。チューリヒに没。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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