日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フィッツジェラルド(Edward FitzGerald)ふぃっつじぇらるどEdward FitzGerald(1809―1883) イギリスの詩人。スペインのカルデロン・デ・ラ・バルカの戯曲の翻訳(1853)がある。中世ペルシア詩人ウマル・アル・ハイヤーミーの四行詩集『ルバイヤート』(1859。3種類の改訂版がある)の自由訳で有名。19世紀の憂愁を反映する大胆かつ繊細なこの訳詩集は当初詩壇で無視されたが、当時の代表詩人D・G・ロセッティの高い評価を受けて以来、無数の版を重ねた。[早乙女忠] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例