フィッツジェラルド(George Francis FitzGerald)(読み)ふぃっつじぇらるど(英語表記)George Francis FitzGerald

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フィッツジェラルド(George Francis FitzGerald)
ふぃっつじぇらるど
George Francis FitzGerald
(1851―1901)

イギリス物理学者アイルランドダブリンに生まれる。1877年にトリニティ・カレッジフェローとなり、1880年よりダブリン大学実験物理学教授を務めた。彼はH・A・ローレンツ独立に、「マイケルソン‐モーリーの実験」結果の説明として短縮仮説を提唱したことで知られ、それは今日、「ローレンツ‐フィッツジェラルドの短縮仮説」とよばれている。彼の研究の全体をみれば、その中心はマクスウェルの電磁理論の展開と応用にあった。また、彗星(すいせい)の尾の成因を論じたことでも知られる。

[井上隆義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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