フィリップ(1世)(読み)ふぃりっぷ(英語表記)Philippe Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フィリップ(1世)
ふぃりっぷ
Philippe
(1342―1404)

フランスのバロア家系初代ブルゴーニュ公(在位1363~1404)。フランス王ジャン2世の第4子。百年戦争のポアチエの戦い(1356)で、大胆公le Hardiのあだ名を得た。1363年にブルゴーニュ公領を授封され、さらに妃マルグリットの父でフランドル伯のルイ・ド・マールの死(1384)にあたり、その遺領フランドル、フランシュ・コンテ、ルテル、アルトアの諸伯領を加えた。フランス王の兄シャルル5世の死(1380)ののち、ブルボン公とともに、若きシャルル6世の摂政(せっしょう)として、フランス王国の政治を指導した。一族の巧妙な婚姻政策によって、ブルゴーニュ公家のネーデルラントへの拡張を準備した。1388年にシャルル6世の親政が始まったが、まもなく、王の狂気は本格的な精神錯乱となり(1392)、その摂政職およびイギリスやドイツに対する政策をめぐって、王弟のオルレアン公ルイと激しく対立した。[井上泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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