日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
フェアバンクス(Douglas Fairbanks)
ふぇあばんくす
Douglas Fairbanks
(1883―1939)
アメリカの映画俳優。コロラド州デンバーに生まれ、母の手で育てられ12歳から舞台に立つ。のちニューヨークに移り、19歳でブロードウェーに出演、25歳には主役の座についた。32歳のときトライアングル社に招かれて『快男子』(1915)に主演して大ヒットし、翌1916年には11本に主演し、「ダグ」の愛称でサイレント映画末期の大スターとなった。1919年、チャップリン、メリー・ピックフォード、グリフィス監督と4人でユナイテッド・アーティスツ社を設立。1920年ピックフォードと結婚(1915年後離婚)。自ら製作も兼ねた『奇傑ゾロ』(1920)、『三銃士』(1921)、『ロビン・フッド』(1922)、『バグダッドの盗賊』(1924)、『ドンQ』(1925)、『海賊』(1926)で人気絶頂。1927年に映画芸術科学アカデミーの初代会長となる。遺作はトーキーのイギリス映画『ドン・ファン』(1934)。
[淀川長治]
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