フェリペ(4世)(読み)ふぇりぺ(英語表記)Felipe

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェリペ(4世)
ふぇりぺ
Felipe
(1605―1665)

スペイン国王(在位1621~65)。フェリペ3世の子。前代に続いて寵臣(ちょうしん)政治を行い、オリバレス伯公爵に政治を任せた。ヨーロッパにふたたびスペインの国威を示そうとして無謀にも三十年戦争に介入、ますますカスティーリャの国力を衰退させた。そのため、1640年にカタルーニャとポルトガルに対外戦争遂行のため相応の負担を要求した結果、反乱が起こり、ポルトガルは独立し、イベリア半島は四肢分断状態に陥った。ヨーロッパでの相次ぐ敗退は、ウェストファリア条約でオランダの独立を正式に承認し、ピレネー条約でフランスにアルトア、ルシヨンその他を割譲するという結末をもたらした。この結果、スペインは完全にヨーロッパ政治の指導的地位から転落した。しかし文化面では、絵画、文学等にベラスケス、カルデロン・デ・ラ・バルカらの才能が輩出し、前代に続き黄金時代が続いた。[芝 修身]

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