フェルセン(読み)ふぇるせん(英語表記)Hans Axel von Fersen

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェルセン(Hans Axel von Fersen)
ふぇるせん
Hans Axel von Fersen
(1755―1810)

スウェーデンの伯爵、軍人。1770年以後ドイツ諸邦、フランスなどで軍務につき、80年アメリカ独立戦争に参加。83年フランスに戻り、ルイ16世王妃(マリ・アントアネット)の愛人となった。84年帰国し、グスタフ3世の寵臣(ちょうしん)となって、88年以後その代理としてたびたびフランスを訪れ、91年ルイ16世一家の国外亡命を手配した。92年に帰国。96年グスタフ4世の信任を得、97年使節としてラスタットに赴きナポレオンと衝突。1801年宮内相、02年中将となった。05年以後国王の顧問として戦争指揮に参加したが、のちに国王との対立を生じ、09年3月の革命の際は中立を守った。革命後大将に昇進、枢要の地位を保ったが、保守的立場を堅持し、グスタフ4世の王子の擁立を主張して孤立した。10年5月、新国王カール13世(グスタフ4世の叔父)の養嗣子(ようしし)カール・アウグストが急死すると、フェルセンに毒殺の嫌疑がかけられ、6月20日カール・アウグストの葬儀の際、ストックホルム市民に襲撃され、殺害された。[本間晴樹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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