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フェ-ン現象 ふぇ-んげんしょう foehn phenomenon

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知恵蔵2015の解説

フェ-ン現象

湿った空気が山を越える時、風下側で空気が乾燥し気温が上がる現象。風炎と書いた時代もあった。もともとはスイスやオ-ストリアの谷地で吹く、高温で乾燥した風の名前。気温は、湿った空気が山脈を昇り雨を降らせる時は100mにつき約0.5℃下がり、水分を失った空気が山を下る時は100mにつき約1℃の割合で上がる。このため、風下側は風上側に比べて高温・乾燥となり、異常高温、大火、融雪洪水、雪崩などを起こす。夏期の関東地方日本海に台風や低気圧があるときの日本海側の地方ではフェ-ン現象で猛暑になりやすい。1933年7月25日に山形市で観測した気温40.8℃、2007年8月16日埼玉県熊谷市で観測した40.9℃は、ともにフェ-ン現象が関係している。関東地方の「からっ風」のように、山を越えて吹き降りる時にフェ-ン現象があっても、それまでそこにあった空気よりも冷たい場合をボラ(bora)という。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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