フォンテンブローの王令(読み)ふぉんてんぶろーのおうれい

世界大百科事典(旧版)内のフォンテンブローの王令の言及

【ナントの王令】より

…他方,新教徒に武装を許したことは,〈国家の中の国家〉をつくることともなり問題を残した。 17世紀に入ると,絶対王権の強化とともに,〈一人の国王,一つの法,一つの信仰〉という絶対主義国家の理念が強く前面に押し出されるようになり,ナントの王令の寛容の規定は形骸化していったが,ついに1685年,ルイ14世のフォンテンブローの王令によって,ナントの王令は廃止され,新教徒の大量亡命を引き起こした。フランスに宗教的寛容の理念が定着するには,啓蒙の時代を待たねばならない。…

【ラ・ロシェル】より

…また,戦後のアレスの王令(1629)によって,プロテスタントは,信仰の自由は維持されたものの政治的特権を奪われた。さらに,その信仰の自由さえも,ルイ14世時代の85年,ナントの王令の廃止を定めたフォンテンブローの王令により禁じられた。このとき,市内のプロテスタント商人,手工業者は数多く海外に亡命したため,先の戦争での打撃とあいまって市の経済は大きく停滞した。…

【ル・テリエ】より

…また,親政の当初より王国統治の最高決定機関である最高国務会議に参加,72年に息子のルーボアもこの会議のメンバーとして認められると,ル・テリエ一門はコルベール一族と並ぶ権勢を誇るようになった。77年より大法官となり,フォンテンブローの王令(プロテスタントに信仰の自由を認めたナントの王令の廃棄を定めた。1685年発布)を準備した。…

※「フォンテンブローの王令」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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