日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フォール(Élie Faure)ふぉーるÉlie Faure(1873―1937) フランスの美術史学者、著述家。兄レオンスは農学者、もう1人の兄ジャン・ルイは外科医として知られている。さまざまな視点の広がりをもって記述された主著『美術の歴史』全4巻(1909~21)は、あらゆる美術作品が普遍的な文明のもつ生命の息吹の表現であるという考え方を基にしており、アンドレ・マルローやルネ・ユイグらにも大きな影響を与えた。ほかに『形態の精神』(1927)などがある。[鹿島 享] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例