日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
フック(Sidney Hook)
ふっく
Sidney Hook
(1902―1989)
アメリカの哲学者。コロンビア大学でデューイの教えを受け、大きく影響された。1930年代にマルクス主義に接近し、『カール・マルクスの理解をめざして』(1933)や『ヘーゲルからマルクスへ』(1935)などを書いたが、1937年のトロツキー事件などをきっかけにマルクス主義から遠ざかり、論理的経験主義の立場から活動を続けた。以下の論文集はいずれも彼の編集によるものである。『ジョン・デューイ――科学と自由の哲学者』(1950)、『現代科学の時代における決定論と自由』(1958)、『哲学と歴史』(1963)。
[魚津郁夫 2015年10月20日]
『小野八十吉訳『ヘーゲルからマルクスへ――カール・マルクスの精神的成長にかんする研究』(1983・御茶の水書房)』
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