フユイチゴ(冬苺)(読み)フユイチゴ(英語表記)Rubus buergeri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フユイチゴ(冬苺)」の意味・わかりやすい解説

フユイチゴ(冬苺)
フユイチゴ
Rubus buergeri

バラ科のつる性常緑の小低木。カンイチゴともいう。アジア東部に広く分布する。日本では関東地方より西の各地の林や山地木陰に生える。茎は直立または斜上し,全体に細くやや短い毛があり,とげはほとんどない。長い匍匐枝を伸ばし,短柄の葉が互生する。葉は円心形で分裂せず,基部は心臓形をなす。夏から晩秋にかけて,葉腋に5~10個の円錐花序をつける。花は白色で径 1cmあまりの5弁花で萼には黄色みを帯びた毛がある。核果は多数集って球形となり,冬に赤熟し食用とされる。

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