フリウリ・ベネチア・ジュリア(読み)ふりうりべねちあじゅりあ(英語表記)Friuli-Venezia Giulia

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フリウリ・ベネチア・ジュリア
ふりうりべねちあじゅりあ
Friuli-Venezia Giulia

イタリア北東部の自治州。面積7845平方キロメートル、人口118万0375(2001国勢調査速報値)。東側州境はスロベニアとの国境をなす。ウディネトリエステポルデノーネゴリツィアの4県からなる。州都はトリエステ。北のオーストリア国境(カーニック・アルプス山脈)から南のアドリア海にかけての地域で、タリアメント川がほぼ中央を流れ、下流部ではベネトとの州境を形成する。トウモロコシ大麦ヒマワリなどが栽培されるが、土地所有の細分化が著しく、農業生産は概して活発ではない。工業活動としてはトリエステの造船精油製鉄、化学、ポルデノーネの家電、モンファルコーネの造船などがある。共和国憲法第116条と1963年の特別条例によって自治権が認められている。76年5月に大地震が発生し、1万8500の家屋が破壊もしくは深刻な被害を受けた。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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