フリードリヒ,C.J.(読み)ふりーどりひ

世界大百科事典(旧版)内のフリードリヒ,C.J.の言及

【全体主義】より

…この概念はその後,39年8月の独ソ不可侵条約の成立を経て,イタリアのファシズム,ドイツのナチズムとソビエトのスターリン体制の支配の共通の特質を抽出して告発する言葉となり,40年代初頭には,E.レーデラーの《大衆の国家》(1940),ノイマンSigmund Neumann(1904‐62)《恒久の革命》(1942)など全体主義理論の古典的著作が生まれた。第2次大戦後,とりわけ50年代のいわゆる米ソ冷戦期には,〈全体主義〉理論は,〈自由世界〉を擁護して〈共産主義〉を告発する理論として流布し,H.アレントの《全体主義の起源》(1951)やフリードリヒCarl J.Friedrich(1901‐84),ブレジンスキーZbigniew K.Brzezinski《全体主義独裁と専制支配》(1956)がその代表的著作として東西のイデオロギー的対抗のなかで大きな影響力を発揮した。 今日まで最も普及している〈全体主義〉のイメージは,フリードリヒの六つの指標を内容とするものである。…

※「フリードリヒ,C.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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