フリードリヒ・アウグスト2世[ザクセン王](読み)フリードリヒ・アウグストにせい[ザクセンおう](英語表記)Friedrich August II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フリードリヒ・アウグスト2世[ザクセン王]
フリードリヒ・アウグストにせい[ザクセンおう]
Friedrich August II

[生]1797.5.12. ドレスデン
[没]1854.8.9. チロル,ブレンビューヘル
ザクセン王 (在位 1836~54) 。ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世 (3世)の甥。ドレスデン革命ののち,1830年に叔父アントンと共同統治を行い,36年王位についた。最初ドイツ統一に賛成であったが,フランクフルトで決定された民主憲法を拒否,49年5月のドレスデン暴動を引起し,宰相 J.ボイストによるプロシア軍誘導により鎮圧した。その後実権はボイストが握り,王は国政から離れ,植物学の研究に没頭。チロル地方で交通事故のため死亡。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android