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蒸気船を実用化したアメリカの技術者。ペンシルベニア州に生まれ,時計工,画家を経て技術者になった。1797年パリに渡り,潜水艇ノーチラス号(海上は帆走,水中は手回しのプロペラ走)をつくり,その試運転に成功した。当地で,のちに彼の有力な後援者となったアメリカ公使R.リビングストンと出会い,1803年,セーヌ川で蒸気船の実験に成功した彼は,アメリカに帰国後リビングストンの後援で本格的な蒸気船の建造に着手した。07年,ワットの蒸気機関を搭載した外輪船クラモント号を建造,同船はニューヨーク~オルバニー間約240kmを32時間で航走,商業的に成功した。これが最初の旅客汽船となった。フルトンは,汽船の発明者ではないが,蒸気船が実用的な乗物であることを初めて立証した人物である。
執筆者:在田 正義
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1765~1815
蒸気船の発明者。1807年,初めて20馬力の蒸気機関を搭載した外輪式蒸気船クレアモント号(150総トン)を建造,ハドソン川240kmを時速4ノットで遡航することに成功した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…推進用に外車paddle wheel(以前は外輪と呼ばれたが,現在,専門用語としては外車が広く用いられる)と呼ばれる水車のような装置を備えた船。19世紀の初頭にアメリカで実用化された蒸気船は,蒸気機関で動かされる外車船であり,R.フルトンがハドソン川で営業運航に成功したクラモント号も,ワットの蒸気機関を積んだ外車船であった。外車は水車に似た構造をしており,船内の蒸気機関の回転運動によって回し,これで水をかきながら船を前進させる。…
…しかし,その後動力源としてディーゼルエンジン,電動機やガスタービン,さらには原子力が利用されるようになったことに伴って,現在ではこれらのディーゼル船,電気推進船,ガスタービン船,原子力船も汽船のうちに含め,動力船と汽船とが同義に使われるようになっている。 蒸気船の発明者はR.フルトンとされる場合が多いが,実際にはフランスのD.パパンの実験船(1707),アメリカのJ.フィッチの船(1787)などの先駆がある。蒸気船による営業運航に成功した最初がフルトンのクラモント号であり,その後,蒸気船がだんだんと帆船に代わるようになったことから,フルトンが蒸気船の父とされているのである。…
…最近は,とくに潜水艦の行動を阻止するための兵器として重要視されている。
[歴史]
現在の機雷の原型は,アメリカのR.フルトンによって発明された。フルトンの機雷は,浮力をもった爆薬缶を索で海中に係留する方式のもので,艦船が接触すると爆発するようになっていた。…
…潜水艦の発展史上で記念すべき艦につけられてきた艦名で,次のものがある。(1)1800年R.フルトンの設計建造になる水上帆走,水中は手動スクリュー推進の潜水艇。(2)85年イギリスのA.キャンベル,J.アッシュの設計建造になる電池電動機推進の潜水艇。…
※「フルトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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