フレミング(Sir Sandford Fleming)(読み)ふれみんぐ(英語表記)Sir Sandford Fleming

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フレミング(Sir Sandford Fleming)
ふれみんぐ
Sir Sandford Fleming
(1827―1915)

カナダの土木技術者、政治評論家。スコットランドのカークカルディ生まれ。1845年カナダへ移住。1864年ノバ・スコシア国有鉄道技師。1867年自治領カナダが成立するや同政府の主任技師として1880年まで勤め、その間の1867~1876年インター・コロニアル鉄道、1871~1880年カナダ太平洋鉄道の建設に貢献するなど、カナダにおける鉄道建設の基礎を築く。1880年カナダ太平洋鉄道の民間への委譲に伴い一線を退く。その後、大英帝国の電信の国有システムの確立、世界の時間制の統一などを提唱。1902年カナダ―オーストラリア間の太平洋海底ケーブル開通に参画したほか、数々の政策を提言した。ノバ・スコシアのハリファックスにて没。

高橋 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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