フークーチュウ(虎骨酒)(読み)ふーくーちゅう

世界大百科事典(旧版)内のフークーチュウ(虎骨酒)の言及

【薬酒】より

生薬(しようやく)を原料の一部として醸造し,あるいは生薬を醸造酒または蒸留酒に浸して薬効成分を溶出させてつくった酒。 中国の漢代ごろの成立と考えられる《神農本草》に薬草を酒に浸すことが記されているとされる。6世紀の《斉民要術》では酒の醪(もろみ)に薬材を入れていっしょに発酵させる〈発酵薬酒〉と,酒のなかに薬材を入れて浸出させる〈浸薬酒〉という,後世中国薬酒の製法の定型が完成している。その後,薬方の発達とともに薬酒の種類も増え,《本草綱目》(1580)には屠蘇(とそ)酒を含め69種にのぼる薬酒が記載されている。…

※「フークーチュウ(虎骨酒)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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