日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ブッシュ(Wilhelm Busch)ぶっしゅWilhelm Busch(1832―1908) ドイツの漫画物語作者。ハノーバー近郊ウィーデンザール生まれ。初め画家を志し、多数の油絵を描いたが世に認められず、1859~71年にかけてミュンヘンでブラック・ユーモア的漫画物語に転向して大成功を収めた。その最高傑作は、2人の少年の七つの悪戯と奇想天外な末路を描いた『マックスとモーリッツ』(1865)で、各国語に翻訳されている。晩年に『エドワルトの夢』(1891)や『蝶(ちょう)』(1895)などもある。[木村直司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例