日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ブライト(John Bright)
ぶらいと
John Bright
(1811―1889)
イギリスの政治家。ロッチデールの綿工場主の家に生まれる。クェーカー教徒で、1843年に国会議員に初当選、以来生涯を改革的な議員として通した。非国教徒としての立場から国教的な宗教制度に反対するとともに、綿工場主の利害を代表し、自由放任主義を主張、コブデンとともにマンチェスター学派を代表する人物となった。その活動範囲は自由貿易の拡大、財政、土地制度、宗教制度の改革、クリミア戦争に対する反対、アメリカ南北戦争の際の北軍への支持、エジプトに対する軍事干渉への反対などの多方面に及んだが、なかでも反穀物法同盟の指導者として同法を廃止に導いた(1846)ことで知られている。
[岡本充弘]
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