日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ブルジョア(Léon Victor Auguste Bourgeois)
ぶるじょあ
Léon Victor Auguste Bourgeois
(1851―1925)
フランスの政治家、社会哲学者。5月21日パリに生まれる。法曹界に身を置くが、のちに政治家へ転身、警視総監(1887)、マルヌ県代議士(1888)、同県上院議員(1905)を歴任。前後9回にわたり内閣閣僚に連なり、1895~1996年には急進党内閣首相となった。彼の業績のうち文相としてはジュール・フェリーの事業を受け継ぎ世俗的中等教育を確立、労働相としては社会立法の成立に貢献した。また外相としては国際紛争の調停に活躍し、ハーグ平和会議(1899、1907)代表、国際連盟終身代表などを務め、1920年ノーベル平和賞を授与された。彼は社会連帯主義を唱え、個人と公共性が連帯によって媒介、統一されるとした。
[瓜生洋一]
『『レオン・ブルジョワ氏論文集』(1926・国際聯盟協會)』▽『シャルル・ジッド、レオン・ブルジョア著『社会連帯責任主義』(1932・日本評論社)』
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