日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ブレンターノ(Sophie Mereau Brentano)ぶれんたーのSophie Mereau Brentano(1770―1806) ドイツの女流詩人。初めイエナの法律学者F・E・K・メローと結婚したが1801年離婚、03年に詩人C・ブレンターノと再婚。シラーの主宰する雑誌に作品を寄稿した。詩、小説ともに独自性に乏しく、彼女の優れた才能は翻訳に発揮され、コルネイユの『ル・シッド』(1637)ほか、フランス、イタリア、スペイン、イギリスなどの多くの作品を翻訳した。夫クレメンスに彼女を歌った哀切な詩がある。[平井俊夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例