プラーガ(Marco Praga)(読み)ぷらーが(英語表記)Marco Praga

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

プラーガ(Marco Praga)
ぷらーが
Marco Praga
(1862―1929)

イタリア劇作家。エミリオ・プラーガの息子慈善事業事務局で働いたのち、30歳を過ぎて劇作家になった。ブルジョア社会欺瞞(ぎまん)を悲観主義的視点からリアルに描いて成功を収めた。代表作の『理想の妻』(1890)は、夫と愛人に違った顔をみせる「理想の妻」ジュリア偽善を鋭くえぐっている。『美しいアポロン』(1894)、『閉ざされた扉』(1914)などの作品がある。演劇批評家としても活躍。

[竹山博英]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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