世界大百科事典(旧版)内のプロレタリア文化同盟の言及
【プロレタリア文学】より
…すでに第1次大戦時から,ドイツの〈表現主義〉文学運動,フランスのH.バルビュスやバイアン・クチュリエPaul Vaillant‐Couturier(1892‐1937)の創作が,広い意味でプロレタリア文学の先駆けとみなされ,アメリカのU.B.シンクレア,J.ロンドンの文学にも同じ傾向が看取されたが,それが自覚的な文学運動となるのは,やはり1917年のロシア革命後である。ドイツでは19年に〈プロレタリア文化同盟〉が結成され,E.トラー,B.ブレヒト,J.R.ベッヒャー,A.ゼーガースらがプロレタリア作家として活躍した。フランスでも同19年にバルビュスによって反戦と国際主義の立場に立つ〈クラルテClarté〉グループがつくられ,またL.アラゴンのようにシュルレアリスムからプロレタリア文学陣営に加わる詩人も出た。…
※「プロレタリア文化同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」