日本歴史地名大系 「ヘボソ塚古墳」の解説
ヘボソ塚古墳
へぼそづかこふん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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神戸市東灘(ひがしなだ)区本山町岡本マンバイにある前期の前方後円墳。1895年(明治28)の乱掘の際、後円部から小形の竪穴(たてあな)式石室が発見された。出土品はいったん散逸したが買い戻されて、いま東京国立博物館に、中国製とみられる銅鏡六面のほか、石釧(いしくしろ)2、勾玉(まがたま)1、琥珀(こはく)製棗玉(なつめだま)1、管玉(くだたま)13、小玉120などが保管されている。
現在は個人の住宅の庭園となり、後円部の一部をわずかに残すのみである。葺石(ふきいし)はあるが、埴輪(はにわ)の存否は不明。在原業平(ありわらのなりひら)の墓だという伝承もある。
[石部正志]
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