ヘルマン ベック(英語表記)Hermann Beckh

20世紀西洋人名事典 「ヘルマン ベック」の解説

ヘルマン ベック
Hermann Beckh


1875 - 1937
ドイツの仏教学者。
ニュルンベルク生まれ。
ベルリン大学サンスクリットを学び、多数の仏典をドイツ語に翻訳する。仏教を独自の「生命の流れ」であると定義し、実践思想の体系であると主張。仏教思想をキリスト教に合流させることこそ、西洋の精神的危機を救う道と説く。1913年にはじまった人智学運動と共鳴し、’22年F.リッテルマイヤーが人智学を基盤とした「クリステン・ゲマインシャフト」を設立したとき、職を辞し、聖職者となり、教団活動を続けた。「大般涅槃経」(’25年)などの翻訳の他、著書に「仏教」(’28年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android