デジタル大辞泉
「ベスレヘム」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ベスレヘム
Bethlehem
パレスチナ,ヨルダン川西岸にある町。エルサレムの南 8km,パレスチナ中央山脈,死海まで続く「ユダの丘」の端に位置し,エルサレムに通じる道に沿っている。アラビア語では「肉の家」を意味するバイトラフム Bayt Laḥm,ヘブライ語では「パンの家」を意味するベツレヘム Bet Leḥmという。イエス・キリストの生誕地と信じられている。330年頃,コンスタンチヌス1世の母ヘレナが,イエスが誕生したと伝えられる洞窟の上に聖誕教会を建築,その後 6世紀頃ユスチニアヌス1世が今日の形に再建した。前14世紀の記録に町の名が現れているとされている。長い間キリスト教徒の巡礼の聖地で,付近の村や荒地の遊牧民の交易所として発展。16世紀頃からオリーブ材や真珠貝の細工が発達した。1950年ヨルダンに編入されたが,1967年以降イスラエルの占領下にある。2012年,聖誕教会と巡礼路が世界遺産の文化遺産に登録された。人口 2万9019(2005推計)。
ベスレヘム
Bethlehem
アメリカ合衆国,ペンシルバニア州東部にある都市。レイ川の両岸の丘陵にあり,フィラデルフィア北西約 80kmに位置する。 1741年信教の自由とインディアンへの布教を目的にボヘミアとモラビアから移民したモラビア兄弟団信者によって創設された。 1857年に最初の製鉄所が建設され,続いて 1904年ベスレヘム・スチール社が進出し,アメリカ有数の製鉄都市に発展。そのほか,セメント,鋳物,機械,金属,電気機械などの工場も立地。アメリカ最初の女子寄宿学校モラビアンセミナリー (1742創立) ,モラビアン大学,レイ大学がある。音楽都市としても国際的に有名で,毎年5月にバッハ祭が開催される。人口7万 1428 (1990) 。
ベスレヘム
Bethlehem
南アフリカ共和国中東部,自由州北東部の町。クローンスタート南東約 115km,ドラケンスベルク山脈西麓,標高 1600mに位置。農牧業地帯の中心地,物資集散地で,穀物倉庫,冷凍貯蔵庫などを備える。食品加工(製粉,酪製品,醸造)が盛んなほか,家具製造,鉄道修理工場がある。南東約 50kmにゴールデンゲートハイランズ国立公園がある。人口 1万1819(2001)。
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ベスレヘム
Bethlehem
アメリカ合衆国ペンシルベニア州東部の工業都市。人口7万1329(2000)。合衆国製鉄業の中心地の一つで,ベスレヘム・スチール(会社)の所在地。工業活動は製鉄業と鋳物,機械が中心で,そのほかに化学薬品,セメント,電気器具製造などがある。1740-41年にモラビア兄弟団の信徒(チェコ兄弟団)によって集落が建設され,1845年に町となり,1917年に市制施行。リーハイ大学,モラビアン大学の所在地。
執筆者:菅野 峰明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ベスレヘム
米国,ペンシルベニア州東部の工業都市。リーハイ川に臨む。ベスレヘム・スチール会社の本拠地で,鋼鉄,機械などの工業が盛ん。1740年―1741年モラビア兄弟団の信徒が創設。7万4982人(2010)。
→関連項目ペンシルベニア[州]
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