ベッリーニ(読み)べっりーに(英語表記)Gentile Bellini

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベッリーニ(Gentile Bellini)
べっりーに
Gentile Bellini
(1429ころ―1507)

イタリア、ベネチア派の画家。ヤコポ・ベッリーニの長子で、ジョバンニの兄。ベネチアに生まれ、同地に没。幼時よりパドバの父の工房に学ぶ。プロフィールを主とする肖像画を得意とし、ベネチア共和国の公用画家として、『ベンドラミン総督』(フリック・コレクション)など数多くの総督の肖像画を残している。その精確な描写力は高く評価され、1479~82年にはコンスタンティノープル(イスタンブール)に派遣され、『マホメット2世の肖像』(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)などを描く。肖像画以外にもスクオーラ・グランデ・サン・マルコやパラッツォ・ドゥカーレの装飾に携わり、現存する主要作品としてはスクオーラ・ディ・サン・ジョバンニ・エバンジェリスタの装飾があげられる。その『サン・マルコ広場の行列』(1496・ベネチア、アカデミア美術館)および『聖十字架伝説』(1500・同上)は、街の風景を忠実に描写し、カルパッチョからカナレットに至る街景画(ベドゥータ)の先駆をなしている。[三好 徹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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