ベネディクトゥス(8世紀の聖人)
べねでぃくとぅす
Benedictus
(750ころ―821)
ベネディクト会修道制の組織者、聖人。フランク国王ピピン3世の宮廷で養育され、773年ディジョン近くのサンセーヌで修道士となる。779年南フランスのアニャーヌAnianeに修道院を創立して院長となり、カール大帝とルートウィヒ1世の援助下にベネディクト会則に基づく修道院改革を推進。アーヘン教会会議(817)で修道規定を起草し、フランク帝国内の全修道院長の集会で司会した。古来の修道院規定に通じ、『会則』の普及と修道院の改革に努めた。
[朝倉文市]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例