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ベルギー分裂の危機 べるぎーぶんれつのきき

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知恵蔵2015の解説

ベルギー分裂の危機

ベルギーでは2007年6月10日の総選挙で、北部を地盤とするキリスト教民主フランドル党(CD&V)が第1党となり、30議席(下院総議席数150)を獲得、指導者のイブ・ルテルム上院議員が次期首相候補として連立交渉に乗り出したが、南部フランス語圏政党との連立工作が難航し、政治空白が過去最長の192日も続いた。もともとベルギー人口の6割を占める北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立の溝は深く、工業化が進み所得水準の高い北部は、農業地帯の南部との国家財政の分担が南北で不平等であることに反発して、広範な自治拡大を求めている。こうした動きに対して第2党のワロン系改革運動などは強く抵抗しており、ベルギーの南北分裂を懸念する声も強い。国王アルベール2世が仲裁に乗り出し、半世紀ぶりに王室が政治に介入する一幕もあったが、12月にこれまで与党第1党であり、南北連帯を主張する北部地盤の自民党フェルホフスタット前首相が自ら第3次内閣を成立させることでこの政争はいったん落ち着いた。しかし、同内閣は08年3月23日の復活祭までの暫定政権。08年度予算の編成など緊急課題に取り組むと同時に、南北対立を和らげるため、国の制度改革の道筋を探る。暫定政権後はCD&V指導者ルテルム氏による本格政権につなぐとみられる。

(渡邊啓貴 駐仏日本大使館公使 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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