ベルトラン ピカール(英語表記)Bertrand Piccard

現代外国人名録2016 「ベルトラン ピカール」の解説

ベルトラン ピカール
Bertrand Piccard

職業・肩書
冒険家,精神科医,飛行熱気球無着陸で初の世界一周

国籍
スイス

生年月日
1958年3月1日

出生地
フランス・ローザンヌ

経歴
祖父は熱気球による初の成層圏飛行を実現、深海潜水艇バチスカーフなども発明したオーギュスト・ピカールで、父のジャックもバチスカーフで海底1万916メートルまで潜った親子3代の冒険一家。16歳のころからハンググライダーに熱中し、精神科医の傍ら、冒険家としても活動。ハンググライダーによるアクロバット飛行の欧州チャンピオンになったこともある。1997年1月プロの気球乗りウィム・ベルストラエテンと熱気球による世界初の無着陸世界一周飛行に挑んだが、失敗。’99年3月熱気球技師のブライアン・ジョーンズとともに3回目の挑戦をし、19日と1時間49分で、約4万2800キロを飛行、世界初の成功を収める。2003年より太陽光エネルギーを利用して発電し、モーター動力とする太陽電池飛行機(ソーラー・インパルス)での世界一周を目指し始動。専門家や技術者も関わり、2014年6月初飛行を行う。2015年3月9日元スイス空軍パイロット、アンドレ・ボルシュベルクと二人でアブダビ空港から世界一周の旅へと出発オマーンインドミャンマー、中国・南京を経由して一気にハワイへ向かう予定だったが、天候悪化機体メンテナンスのため、6月1日名古屋空港(小牧空港)に緊急着陸。天候の回復を待って6月29日名古屋空港を離陸、7月3日ホノルルのカラエロア空港に到着。名古屋〜ハワイ間約6500キロを117時間52分かけて飛行し、太陽光飛行機の単独飛行距離と飛行時間両方の世界最長記録を樹立した。その後、米大陸に向けて出発する予定だったが、大規模な修理のため2016年までハワイに滞在する。著書に「20日間世界一周」など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android