ベルリン条約(1878)(読み)べるりんじょうやく

世界大百科事典(旧版)内のベルリン条約(1878)の言及

【ペッサリー】より

…鋼鉄製スプリングの環に半球状のゴム膜を張った避妊器具。腟内に挿入し,射精された精子が子宮内にはいるのを防ぐことで避妊を実現する。オランダで考案されたためダッチペッサリーが正称。男性の協力を必要としないため,欧米では避妊を推進した婦人運動家により推奨されて普及した。第2次大戦後日本でも避妊法の一つとして指導されたが,あまり普及せず製造会社もなくなった。
[使用法と短所・長所]
 直径が60~80mmとさまざまなサイズがあり,産婦人科医,助産婦などに診察を受けサイズを測ってもらい,自分に適したものを選ぶ必要がある。…

【ベルリン会議】より

…サン・ステファノ条約には,大ブルガリア公国の創設を足がかりとするロシア南下政策の意図が露骨に示されていたので,これに脅威を抱くイギリスとオーストリア・ハンガリーが強く反対した。〈誠実な仲介者〉を自任するドイツのビスマルクの呼びかけにより,イギリス,ドイツ,ロシア,オーストリア・ハンガリー,フランス,オスマン・トルコ,イタリアの7国代表がベルリンに集まって会議を開き,7月13日にサン・ステファノ条約を修正したベルリン条約に調印した。大ブルガリア公国の領土は約1/3に縮小され,ブルガリアが半独立の自治国として認められたほか,モンテネグロ(ツルナ・ゴーラ),セルビア,ルーマニアが独立国として承認された。…

【ルーマニア】より

… 77年露土戦争が始まると,ルーマニアもロシア側に立って宣戦を布告し,プレベンの会戦でオスマン帝国部隊を撃破した。この戦争の結果,78年サン・ステファノ条約でルーマニアの独立が承認され,それは同年のベルリン条約(ベルリン会議)でも確認され,81年にルーマニアは王国となった。 近代国家の形成にともない,ルーマニアは当時の政治思想に従ってキリスト教的な民族国家をその理念に掲げたが,そのために少数民族との関係の問題が生じてきた。…

※「ベルリン条約(1878)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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