ベーユ(André Weil)(読み)べーゆ(英語表記)André Weil

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ベーユ(André Weil)
べーゆ
André Weil
(1906―1998)

フランスの数学者。パリに生まれる。パリの高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリュール)を卒業。その後ローマゲッティンゲンの大学に留学。インドの大学で教鞭(きょうべん)をとったあと、ストラスブール大学、サン・パウロ大学、シカゴ大学などで教え、1958年プリンストン高等研究所教授となった。1930年代終わりごろにシュバレーClaude Chevalley(1909―1984)、デルサルトJean Delsarte(1903―1968)らと数学者集団ブルバキを結成して運動を開始した。ブルバキ運動は、メンバーがかわりながらも現代の数学の重要な部分を担って続けられている。整数論、位相群論、代数幾何学など多分野で業績がある。思想家シモーヌ・ベーユは妹。

栗原 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android