ペタル2世(読み)ペタルにせい(英語表記)Petar II Petrović-Njegoš

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペタル2世」の意味・わかりやすい解説

ペタル2世
ペタルにせい
Petar II Petrović-Njegoš

[生]1813.11.13. モンテネグロ,ニェグシ
[没]1851.10.31. ツェティニェ
モンテネグロの君主 (在位 1830~51) 。ペタル1世の甥。啓蒙君主,詩人,主教君主制の伝統に従い,1833年府主教 (→ブラディカ ) に就任。国家組織近代化の事業を継続。民政官 (首相に相当) の世襲制を廃止し,地方の各族長の権力を上院に集中,監督を強化した。学校,印刷所を設立。ロシアと結んでトルコと戦った。詩人としてはセルビア・ロマン主義を代表。民間伝承に取材した『ツェティニェの隠者』 Pustinjak cetinjski (34) ,哲学的,宗教的な『小宇宙の光線』 Luča mikrokozma (45) ,劇詩『山の花冠』 Gorski vijenac (47) などの著がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android