ペテルソン(Hans Pettersson)(読み)ぺてるそん(英語表記)Hans Pettersson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ペテルソン(Hans Pettersson)
ぺてるそん
Hans Pettersson
(1888―1966)

スウェーデン海洋学者。S・O・ペテルソンの息子。ウプサラ大学を卒業し、イェーテボリ大学海洋学教授(1930)、同大学海洋研究所所長(1939)を務める。海水渦動(かどう)粘性や海中沈殿物の研究など、深海海洋学についての先駆的業績が多い。1947~1948年に行われたスウェーデンのアルバトロス号による世界周航深海観測では隊長を務めた。この観測により明らかになった世界の深海の物理化学・生物・地球物理学的知見はきわめて多く、深海海洋学という新分野を開いた画期的なものであった。また、世界的な海洋学の専門誌『Deep-Sea Research』の発刊にも尽力した。

[半澤正男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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