ホウサイラン(報歳蘭)(読み)ホウサイラン(英語表記)Cymbidium sinense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホウサイラン(報歳蘭)」の意味・わかりやすい解説

ホウサイラン(報歳蘭)
ホウサイラン
Cymbidium sinense

ラン科シュンラン属のランで,東アジアの温帯から亜熱帯にかけて広く分布する。東洋ランとして扱われるものの一つで,奄美大島屋久島にも自生する。自生状態では葉の長さが 1mをこえることもある大型のランであるが,栽培下では 30~60cm程度。花茎は直立し,60~70cmで,直径5~7cmの小花を十数花つける。多くの園芸品種があり,台湾産の系統が中心であるが,一部中国産の系統も栽培されている。園芸品種は斑 (ふ) 入り葉を観賞するものが多い。基本の花色は紫褐色,そのほか紅色,桃色,緑色の品種もある。ほかの東洋ランに比べると寒さに弱く,冬期も3℃以上を要する。

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