ホソバツルリンドウ(読み)ほそばつるりんどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホソバツルリンドウ」の意味・わかりやすい解説

ホソバツルリンドウ
ほそばつるりんどう / 細葉蔓竜胆
[学] Pterygocalyx volubilis Maxim.

リンドウ科(APG分類:リンドウ科)の多年生つる草。ホソバノツルリンドウともいう。高さ約1.2メートル。葉は対生し、広披針(ひしん)形または線形で先は長くとがり、質は薄い。9~10月、葉腋(ようえき)に白色淡紫色を帯びた筒状花を開く。花冠は萼(がく)とともに4裂する。ススキ草原や林縁の藪(やぶ)に生え、北海道から四国、および朝鮮半島、中国、ウスリーなど東アジアに広く分布する。

 ホソバツルリンドウ属は本種のみで、花は4数性、果実蒴果(さくか)である。

[高橋秀男 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android