ホブソン(Benjamin Hobson)(読み)ほぶそん(英語表記)Benjamin Hobson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ホブソン(Benjamin Hobson)
ほぶそん
Benjamin Hobson
(1816―1873)

イギリスの宣教医。ウェルフォード生まれ。ロンドンユニバーシティ・カレッジ医学を学び、のちロンドン伝道会に入会。1839年同会の宣教医として中国のマカオに派遣され、同地の病院に勤務。その後、香港(ホンコン)、広東(カントン)、上海(シャンハイ)などの各地を巡り、病院を開設し活発な医療活動を行った。1858年帰国。帰国前の1851年、解剖学・生理学に関する要点を中国人助手の協力を得て漢文で『全体新論』として著した。この書は中国でも読まれたが、1857年(安政4)には日本でも翻刻出版された。ホブソンはその後も医書、キリスト教関係書十数点を公表した。

[大鳥蘭三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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