ホームズ(Oliver Wendell Holmes、医学者、随筆家)(読み)ほーむず(英語表記)Oliver Wendell Holmes

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ホームズ(Oliver Wendell Holmes、医学者、随筆家)
ほーむず
Oliver Wendell Holmes
(1809―1894)

アメリカの医学者、随筆家。母校ハーバード大学で解剖学・生理学教授のかたわら、知的ユーモアと軽い詩情で愛された『朝食テーブルの独裁者』(1858)をはじめとするエッセイ小説を残したが、その社会的無関心をJ・R・ローウェルに批判されたこともある。今日の評価は低い。ケンブリッジの名門の家に生まれてエリートとして育ったホームズにとっては、奴隷問題もメキシコ戦争も、移民スラムの問題も、差し迫った問題ではなかったのである。

[後藤昭次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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