ホール(Marshall Hall)(読み)ほーる(英語表記)Marshall Hall

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ホール(Marshall Hall)
ほーる
Marshall Hall
(1790―1857)

イギリス医者、生理学者。ノッティンガム近くのバスフォードに生まれる。エジンバラ大学医学を学び、1812年学位を得た。1816年ノッティンガムで開業、1826年ロンドンに移って開業した。医業のかたわら生理学の研究を行い、反射運動脊髄(せきずい)に関する研究で業績をあげた。1833年に著した『延髄および脊髄の反射作用』Reflex Function of the Medulla Oblongata and Medulla Spinalisでは随意運動と不随意運動との差を明らかにした。そのほか、神経疾患人工呼吸、消化器病、婦人病に関する研究論文がある。

[大鳥蘭三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android