ボブ ウッドワード(英語表記)Bob Woodward

現代外国人名録2016 「ボブ ウッドワード」の解説

ボブ ウッドワード
Bob Woodward

職業・肩書
ジャーナリスト,ノンフィクション作家 元「ワシントン・ポスト」編集局次長

国籍
米国

生年月日
1943年3月26日

出生地
イリノイ州ジュネバ

本名
ウッドワード,ロバート・アプシャー〈Woodward,Robert Upshur〉

学歴
エール大学〔1965年〕卒,ジョージ・ワシントン大学大学院

受賞
ピュリッツァー賞〔1974年〕「大統領の陰謀」,ドルーピアソン財団賞〔1974年〕「大統領の陰謀」

経歴
米国海軍での5年の兵役を経て、1970〜71年モンゴメリー郡「センティネル」の記者となり、’71年「ワシントン・ポスト」に移る。入社して1年足らずの’72年、警察の夜間パトロールの記事を取るのが専門だったが、当時のニクソン大統領(共和党)再選支持派がワシントンのウォーターゲートビルにある民主党全国委員会本部に盗聴器を仕掛けるため侵入し逮捕される事件が起こり、相棒カールバーンスタインとともに調査報道で追求。ニクソン大統領のもみ消し工作も明らかになり、’74年には米国史上初めて現職大統領が辞任するという世紀の大スキャンダル“ウォーターゲート事件”の発端となった。その経緯をバーンスタインとの共作で「大統領の陰謀」(’74年)、「最後の日々」(’76年)の2冊の本にまとめて出版し、ジャーナリズム部門のピュリッツァー賞、ドルーピアソン財団賞など数多くの賞を受賞。調査報道の情報源については、当時流行のポルノ映画の題名をもとに“ディープ・スロート”と呼び、本人が死ぬまで明かさないとしていたが、2005年連邦捜査局(FBI)副長官だったマーク・フェルトが自ら名のりを上げ、大きな話題になった。この間、1979年「ワシントン・ポスト」のコット・アームストロングとの共著で、米最高裁9人の裁判官を主題にした「ブレザレン」を発表。同年「ワシントン・ポスト」首都版編集長、’81年同紙副編集長を経て、編集局次長。他の著書に「大統領執務室―裸のクリントン政権」「マエストロ―アラン・グリーンスパンのFEDとアメリカの経済繁栄」などがある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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