ボルタレドンダ(英語表記)Volta Redonda

改訂新版 世界大百科事典 「ボルタレドンダ」の意味・わかりやすい解説

ボルタ・レドンダ
Volta Redonda

ブラジル南東部,リオ・デ・ジャネイロ州の工業都市。パライバ川に面し,州都リオ・デ・ジャネイロ市から直線距離で約108kmの地点にある。人口25万8145(2005)。1941年バルガス大統領によってブラジルで初めて国立製鉄所が市内に設立されてから市の発展が始まり,ブラジルの製鉄業の中心となり,冶金工業専門学校もつくられた。そのほか非金属工業,食品加工化学などの工場が多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボルタレドンダ」の意味・わかりやすい解説

ボルタレドンダ
Volta Redonda

ブラジル南東部,リオデジャネイロ州西部の都市。同国有数の鉄鋼業都市で,州都リオデジャネイロの西北西約 100kmにあり,パライバドスル川にのぞむ。標高約 460m。同国で最も重要な製鉄所の一つである国営製鉄所の所在地で,その建設にあたっては,動力用水原料 (ミナスジェライス州の鉄鉱石,サンタカタリナ州の石炭) が得やすく,鉄鋼の大消費地サンパウロとリオに近いことなどからこの地が選ばれ,1942年着工,46年完成,現在同国最大の製鉄所となっている。町は川岸に立並ぶ工場群の背後に,緑に囲まれた谷の斜面にかけて広がり,各種の家族用住宅,厚生施設,学校,病院,レクリエーション施設などが完備し,モデル都市となっている。リオとサンパウロを結ぶ鉄道が通り幹線道路にも近い。人口 22万 86 (1991推計) 。

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