日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ボルツァーノ(イタリア)
ぼるつぁーの
Bolzano
イタリア北東部、トレンティーノ・アルト・アディジェ自治州ボルツァーノ県の県都。ドイツ語が併用され、ドイツ語名をボーツェンBozenという。人口9万3079(2001国勢調査速報値)。アディジェ川とイサルコ川の合流点に近い標高262メートルに位置し、オーストリア(ブレンナー峠経由)とスイス(エンガディン)につながる交通の要地。紀元前14年ローマ人によって建設され、中世には商業の拠点として栄えた。1919年にオーストリアからイタリア領に移行した。果実類やブドウが栽培され、製鉄、機械、化学、食品、木材加工などの工業が展開する。アルト・アディジェ博物館には、この地方の歴史を探るのに貴重な資料類が収蔵されている。
[堺 憲一]