ボロース(読み)ぼろーす(英語表記)Borås

デジタル大辞泉 「ボロース」の意味・読み・例文・類語

ボロース(Borås)

スウェーデン南部の都市イェーテボリの東約60キロメートルに位置する。17世紀にグスタフ1世アドルフにより建設。古くから行商人が多く、19世紀から20世紀にかけて同国最大の織物工業中心地となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボロース」の意味・わかりやすい解説

ボロース
ぼろーす
Borås

スウェーデン南部、イョータランド地方西部の織物工業都市。人口9万7347(2001)。イョーテボリ市東方70キロメートルに位置し、織物、縫製などの工業で知られる。1622年グスタフ2世アドルフが建設。当時より織物手工業が盛んで、全国行商が出ていた。20世紀に入り、鉄道が敷かれ近代織物工業が発達したが、1970年代以降は安価な輸入品に押され振るわない。織物研究所、図書館司書学校、カロリ教会などがある。

[中島香子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボロース」の意味・わかりやすい解説

ボロース
Borås

スウェーデン南西部,エルブスボリ県にある都市。 1622年グスタフ2世アドルフにより建設された町で,現在もなお古い木造建築が残っている。伝統的な織物家内工業を背景に織物産業の近代化が進み,スウェーデン最大の織物と既製服の中心地となっている。染物工業,メリヤス製品工場も多い。人口 10万 2387 (1992推計) 。

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