ボン大聖堂(読み)ぼんだいせいどう(英語表記)Münster zu Bonn ドイツ語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボン大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ボン大聖堂
ぼんだいせいどう
Münster zu Bonn ドイツ語

ドイツのボンにある大聖堂。伝説によればコンスタンティヌス大帝の母ヘレナが創建したとされているが、現在の建物は1239年の火災後に再建されたもので、ラインラント後期ロマネスクの好例である。五つの尖塔(せんとう)が並び立ち、重厚なシルエットを形づくっている。身廊両端袖廊(そでろう)両端にアプス半円形の突出部)があり、外側回廊は13世紀に建築された当時のままの典雅な姿を伝えている。身廊は非常に高く、ゴシック式への過渡期を示している。

[紅山雪夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android