ボージョレ・ヌーボー(読み)ぼーじょれ・ぬーぼー

知恵蔵mini 「ボージョレ・ヌーボー」の解説

ボージョレ・ヌーボー

フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地域で造られるワインのうち、ブドウが収穫されたその年に醸造・出荷される新酒(ヌーボー)のこと。ボジョレー・ヌーボーとの表記も一般的に使われる。原料のブドウにはガメイ種が用いられ、「マセラシオン・カルボニック」(炭酸ガス浸潤法)といわる醸造法によりタンニン成分(渋み苦み)が少なく果実味の強い味わいになっている。1967年、フランス政府により毎年11月15日を解禁日として発売することが定めらた。70年代より世界的な人気を得るようになり、84年からは毎年11月の第3木曜日に販売解禁とされた。日本における人気は特に高く、2007年は世界市場への全出荷量の46%を占めた。日本への入荷量は、04年の1200万本以上(750ミリリットル瓶)を最高とし、07年約828万本、12年880万本(米国220万本)と堅調に推移している。

(2014-11-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android