ボーダーレス演劇(読み)ボーダーレスえんげき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーダーレス演劇」の意味・わかりやすい解説

ボーダーレス演劇
ボーダーレスえんげき

国境のない演劇」「国籍のない演劇」を意味するジャーナリズム用語。近年では演劇の国際的な交流が増大し,言語障害を越えてさまざまな国籍を持つ俳優演出家が一つの公演に加わるケースが増えている。たとえばパリで「国際演劇研究センター」を運営する P.ブルックや,「国際舞台研究所」を主宰する鈴木忠志の公演などがその典型である。さらに特に前衛的な演劇を中心として,世界的なレベルで演出や上演形態に相互影響関係が認められることがあり,これもまたボーダーレス演劇の様相の一つとなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android