ボーン・上田記念国際記者賞(読み)ぼーんうえだきねんこくさいきしゃしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ボーン・上田記念国際記者賞
ぼーんうえだきねんこくさいきしゃしょう

優れた報道活動によって、国際理解の促進に顕著な貢献のあったジャーナリストに贈られる賞。略称ボーン・上田賞。日本新聞協会加盟社およびその関係社の個人を対象に、毎年1回表彰される。日米協力のもとで自主的な世界通信網の確立に力を尽くした当時のUPI通信社副社長マイルズ・W・ボーンMiles W. Vaughn(1891―1949)と電通社長の上田碩三(うえだせきぞう)(1886―1949)が、1949年(昭和24)に東京湾浦安沖で遭難したことを悼(いた)み、二人の功績を称(たた)えて1950年に創設された。日米のマスコミの有志らが資金を出し、当初はボーン国際記者賞の名称で日本新聞協会によって運営されていた。その後、1960年よりボーン・上田記念国際記者賞委員会が運営にあたるようになり、1978年に現名称に改称された。1985年からは在京8社の新聞、通信社と電通が資金を寄付するようになり、2013年(平成25)以降は委員会が選考を行い、管理運営業務には公益財団法人新聞通信調査会があたっている。

 これまでの受賞者には、本多勝一(ほんだかついち)(1932― )(1968年度、朝日新聞社)、磯村尚徳(いそむらひさのり)(1929―2023)(1978年度、日本放送協会)、柳田邦男(1984年度、日本放送協会)、木村太郎(1938― )(1987年度、日本放送協会)などがいる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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