ポベーダ峰(読み)ぽべーだほう(英語表記)Пик Победы/Pik Pobedï

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポベーダ峰」の意味・わかりやすい解説

ポベーダ峰
ぽべーだほう
Пик Победы/Pik Pobedï

中央アジア東西に走る天山山脈中の一峰。キルギス共和国中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区との境界上に位置する。標高7439メートル。1938年ソ連探検隊が初登頂し、当時「全ソ連邦レーニン共産青年団20周年峰」Пик 20 лет ВЛКСМ/Pik 20 let VLKSMと命名。43年ソ連地形測量班が登頂して真の標高を決定。当時は第二次世界大戦中で、戦局が連合国側に有利になりつつあったため、ポベーダ(勝利)と命名された。

[津沢正晴]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポベーダ峰」の意味・わかりやすい解説

ポベーダ峰
ポベーダほう
pik Pobedy

キルギス東端部,中国との国境に位置する高峰テンシャン (天山) 山脈南部のコクシャルタウ山脈東部にあり,テンシャン山脈の最高峰となっている。標高 7439m。斜面氷河に覆われる。 1943年発見された。ポベーダはロシア語で「勝利」を意味し,第2次世界大戦での勝利を記念して命名。 1956年ソ連隊が初登頂。北約 20kmに,それまでテンシャン山脈の最高峰とされていたハンテングリ山 (6995m) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android