ポンチアヌス(英語表記)Pontianus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンチアヌス」の意味・わかりやすい解説

ポンチアヌス
Pontianus

[生]?. ローマ
[没]236頃. サルジニア
ローマ出身の第18代教皇在位 230~235)。聖人。ローマ教会会議を招集し,アレクサンドリア派の神学者オリゲネス糾弾。235年,ローマ皇帝マクシミヌスによるキリスト教迫害のなか,対立教皇ヒッポリツスとともにサルジニア島鉱山に追放された。同地でヒッポリツスと和解。235年9月,アンテルスに教皇位を譲り,退位した最初の教皇となった。ヒッポリツスの死後まもなく世を去ったが,2人の死は強制労働による殉教と考えられている。1909年,ローマの聖カリクスツスの墓地でポンチアヌスの墓碑銘が発見された。祝日は 8月13日。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android